キミは精神安定剤
椿季が通う高校の看護科は、毎年約2ヶ月の看護実習がある。

それが、椿季は本当に嫌だった…。

「ありがとう。
その時はお願いね」

椿季は笑うと、南都の手に触れた‐。


しばらくして、南都は高校を卒業した。

椿季は定時制の為、後1年、高校生活がある。

ちょっと前まで、当たり前にあった南都の姿が、今は見えない。

それがとてもつらかった…。
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