腹黒脳外科医は、今日も偽りの笑みを浮かべる

 そんなことを考えて首を振ると、かちゃ、と鍵の開く音がする。
 ドキリと心臓が跳ねたけど、私の足は玄関まで走っていた。

「お、おかえりなさい! 先生」
「もも? 起きてたの?」

 帰ってきたリク先生は少し驚いた顔をする。
 と思ったけど、次の瞬間には強く抱きしめられて、

「ひゃっ!」

 思わずその感触に目を瞑りそうになったけど、
リク先生が、簡単に私の服を脱がしにかかったのでそれどころではなくなった。

(間違いなく夜のリク先生だ!)

「ちょ、待って待って! 脱がさないでぇえええええ!」

 慌てて先生の手を止めると、不機嫌そうな先生の顔が見える。

< 138 / 218 >

この作品をシェア

pagetop