甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
「植田さんさあ、やっぱ島内と付き合ってるの?」
「えっ?」
「いや、仲いいから、君たち。島内もすぐ植田さんのこと、庇うし」
「違います。前に仕事で関わったことがあって知り合いではありますけれど」

「ずいぶんむきになるんだな。ますます怪しい気がするけど。じゃあ橋本さんのほうか」

「橋本さん?」

「あっちもなんか、怪しいからさ。まあ、俺としてはあのふたりがっくっついてくれたほうが、都合がいいけど」
 そう言って、見つめてくる目が坐っている。

 やっぱりだいぶ酔っていそう。

 しつこく絡まれたら嫌だなと思ったところで、ちょうど室長が「よし、そろそろお開きにするか」と声をあげた。

「俺、ちょっとトイレ」
 そう言って、多田さんが席を外したので、ほっと息をついた。
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