甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
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お風呂から出て、寝室に行くと、亮介さんはベッドに腰を下ろしていた。
「こっちにおいで」
彼が着ているパジャマはわたしと色違い。
パジャマだけでなく、カップもお箸も湯のみも歯ブラシまで全部ペア。
先週、ふたりで買いにいった。
ほとんど新婚カップル。
ちょっと気恥ずかしいけれど、彼が嬉しそうに選ぶのがほほえましくて、わたしも一緒に嬉しくなった。
そばまで行くと、彼はわたしの腰に手を回して引き寄せた。
「奈月がここにいてくれて、俺がどれだけ幸せを感じてるか、わかる? 今だから言うけど、本当に長かったよ、この半年」
わたしも彼の頬に触れた。
「本当にありがとう。待っていてくれて」
にこやかに笑う彼の膝に抱き上げられる。
わたしは彼の首に手を回し、抱きついた。
「奈月……」
耳だけでなく、触れ合っているところから彼の声が響いてくる。
「ん?」