甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
「俺にとってはぜんぜん急じゃない。奈月と出会った日から思い続けてきたんだから」

「亮介さん。嬉しすぎて……なんて答えればいいかわからない」

「奈月……」
 彼はわたしをそっとベッドに横たえた。

 そして、自分もベッドに上がり、顔の両脇に手をついて上から見つめてくる。
「出会った日から思ってた。俺には奈月しかいないって」

 そうして、唇が降りてきて、身体が蕩けてしまいそうなキスをされて……

 パジャマのボタンを器用に外され、首筋から鎖骨、胸へと絶え間なく口づけしながら、亮介さんは囁き続ける。

「愛してるよ、俺の大切な奈月」と。

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