黒曜の戦場


「下の奴らが怖がってんのもミツハさん自体じゃなくて……いやミツハさん自体も結構強いのは知られてきてんすけど、いおりさんの想い人になんて恐れ多くて近付けないってだけなんすよね」

「みっちょんが恐れ多がられている」

「もうみんな、ミツハさんも認めてんすよ。黒曜には入ってなくても」



そう、だったのかぁ。

黒曜って優しいなぁ。

みんなもう、いつの間にかみっちょんのこと認めてくれてたんだね。



「ふふ、琥珀が嬉しくなっちゃう」



みっちょんも黒曜のみんなと仲良くなれる日が来るだろうか?

みんなの様子を見ていると、ちょっと難しいのかもしれないけれど、そのうち馴染んでくれたらもっともっと嬉しくなっちゃうなぁ。



ふわふわ、ふわふわしてくる。

んふふ、と、気持ちが少し、ふわりと上がって。



「あ、咲さんだ」

「琥珀、咲来たから……琥珀?」



眠気が最高潮に達した琥珀は、ゆらりと未夜くんの方へと倒れかけて、すっとどこからか伸びてきた手に支えられた。

えへへ、ご飯食べたからかなぁ……眠くなっちゃったよ。



「琥珀、寝るなら部屋おいで」



最後に聞こえたのは、そんな優しい咲くんボイスだった。





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