黒曜の戦場
ピピピ……
「37.8℃」
「え、うそぉ……」
「口調もとろっとしてるね。風邪?」
一瞬意識を落としてすぐ目覚めると、私は既に咲くんの部屋へと運び込まれていた。
風邪?どうだろう?咳とかないけど……。
ごはん食べたくらいじゃ、そんなに熱上がらないよね。
「寝てなよ」
柔らかい咲くんの声に、ふわりと包み込まれる咲くんのお部屋の香りに、また眠気が誘われる。
「午後のアシスタント……」
「いいよ、大丈夫だから休んでて。いおりも今日は元気みたいだし」
「部屋の外でまた言い合ってたもんね」
「そうそう。あの二人が来てるから大丈夫」
そっか、今日いおくん元気なのか……よかった。
みっちょんのおかげかな、ふふっ。
「琥珀、ちゃんと眠れてた?」
咲くんがそう聞いてくれる。
琥珀は……どうだろう、ちょっと最近は咲くんのこと考えすぎていて……。
「ね、寝てたよ」
「その言い方は嘘だね?」
「む」