黒曜の戦場
一瞬にして嘘がバレた。
琥珀は嘘つきさんには向いてない……いや咲くんが鋭すぎるだけなのかもしれない。
「もしかして」
ふと顔を近づけてくる咲くんにまた、どくどく、心臓が暴れ出してしまう。
「俺のことで悩んでくれてるの?」
かぁっと顔に熱が集まり、咲くんのベッドに寝転んでいる琥珀は、布団を顔の上までぎゅーっと上げる。
言わないでそんな、恥ずかしいことなの琥珀でもわかってるんだからっ!!
「え、本当に?」
「さ、咲くんが!意地悪だっ!」
「意地悪じゃないよ、琥珀が一生懸命考えてくれてるのが嬉しいだけ」
そっと布団を持つ手に手を重ねられる。
暖かなその手に、琥珀の気が緩んでしまう。
そのままチラッと目だけ布団から出せば、ゆっくりと近付いてくる顔があって。
────額に柔らかな咲くんの唇が当たった。
「ふふ」
「な、な、な、」
「琥珀ちゃんは可愛くて仕方がないなぁ」
甘すぎる、甘々すぎる咲くんっ!!!
なんだこれ、なんだこれ、なんだこれ……!!!
こんなの、嫌いになれって方が無理なお話だよっ!!
なんでそんなに喜んでるの!?