ユーサネイジア ー安楽死ー
終わりの始まりの契約


「本日は孤児育成プログラム『インプリンティング』へのご参加ありがとうございます。本プログラムではご提供いただいた身体をカプセルで保管し、人間的な柔らかな思考を借りたアンドロイドが孤児を保育します。ご提供者様の記憶はアンドロイドへ引き継がれることはありません。実年齢と合わせて約80年程の稼働で緩やかに痛みなく、個体の生命を終えることでしょう。保育は幼児の頃から始まり、12歳を迎えると共に里親へと引き渡し、次の幼児へとペアリングを移していきます。約5回のサイクルの後、あなたの体は埋葬され、アンドロイドは資料館へと展示されます。何か質問はありますか?」

「私の思考を組み込むアンドロイドの名前は、どうなるのでしょうか」

「提供者様のお好きなように名付けていただけますし、ご自身のお名前でも構いません」

「では――私の名前、日葵で、お願いします」



後悔のない選択肢を。
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