相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
「………ったく、あれの何処が女子大生なんだよ!?」
「自分をもう一回鏡で見てみろっつうの!?」

晋作と冬樹が、合コンから抜け出し街を歩いていた。
相手側の嘘がわかり、抜け出してきたのだ。

「あれ?
あれ、百枝ちゃんじゃね?」
「あ、ほんとだ!百枝ちゃんと彩也ちゃんだ!」

「お、おい…!?なんか、ヤバくね!?」
「とりあえず、永遠に電話!!」


そして百枝と彩也は、町外れの人気のない空き店舗に連れてこられていた。

あまりの恐怖で、声がでなくなっている百枝。
「ちょっと!!私達を帰してよ!!」
彩也が吠えるように、声を荒らげていた。

「可愛い~百枝ちゃん!」
「震えてるぅー!」
「ほんとに、人妻かよ!?」
「でも、人妻ってなんかエロくね?」
「確かに(笑)」

ギャハハハ…!!と汚い笑い声が響く。

(はるくん、はるくん、はるくん、はるくん、はるくん!!助けて!助けて!助けて!)
百枝は震えながら右耳に触れ、必死で心の中で叫んでいた。

「誰からヤるー?」
「ジャンケンしようぜー!」

男達がジャンケンをし始めたので、百枝はバックの中からスマホを取り出した。
永遠に電話をかけようとするが、手を震えて上手く操作できない。

「はい!携帯没収~!」
あっという間にスマホを取り上げられ、そのまま押し倒された。

「嫌ぁぁぁーーーー!!
んーーー!!?」
「ちょっとうるさいから」
口を塞がれ、組み敷かれた。

「ちょっと!!やめてよ!!」
彩也も取り押さえられた。

「彩也ちゃんは、後から相手するからそこで待っててね~」

「んーんーんーー!!!」
(嫌!!嫌!!助けて!助けて!はるくん!!
はるくん!!)
目に涙が溜まり、身体の震えも限界だ。

ビリビリ…と嫌な音がなり、服が破られた。

「おっ!!可愛い下着はっけーん!
おい、ちょっと股開いて押さえてろよ!」
「OK~!」

「ほんとに、やめて!!百枝を離して!!」
彩也は、地面に百枝のスマホが落ちているのを発見する。
不幸中の幸いか、あとは通話ボタンをタップすれば、永遠に繋がるようだ。

彩也は暴れるフリをして、スマホを自分の方に引き寄せた。
そして素早く靴を脱いで、足の指で(両手は掴まっているので)通話ボタンをタップした。

(永遠くん!早く出て!!お願い!!)

そして繋がった瞬間、叫んだ。

「◯◯の裏の空き店舗に来て!!助けて!!」
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