独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで
「瀬尾は今回のプロジェクトから外れて貰う」
「は? 何だよそれ!」
「当然だろ? 取引先の社員に手を出して問題を起こした。同僚の妻に手を出そうとする。社内の風紀を乱すような者を信用出来ない」
「だからってそれを晴臣が決めていいのかよ? 今言っていた理由も弱い。完全に公私混同だ」
興奮する瀬尾を冷めた目で見つめていた晴臣は、バッグから書類を取り出した。
「これが何か分かるか?」
「何だよ」
瀬尾は警戒するように目を細める。
「お前へのクレームだ。随分好き放題しているみたいだな。コンプライアンス担当の間では有名人だったぞ?」
「な……まさかそんな。誰がそんなこと!」
「それは教えられない。内容はそこに書いてあるよ」
「これが? 誰の文章だ?」
瀬尾は食いつくように晴臣の渡した書類に視線を走らせる。
「は? 何だよそれ!」
「当然だろ? 取引先の社員に手を出して問題を起こした。同僚の妻に手を出そうとする。社内の風紀を乱すような者を信用出来ない」
「だからってそれを晴臣が決めていいのかよ? 今言っていた理由も弱い。完全に公私混同だ」
興奮する瀬尾を冷めた目で見つめていた晴臣は、バッグから書類を取り出した。
「これが何か分かるか?」
「何だよ」
瀬尾は警戒するように目を細める。
「お前へのクレームだ。随分好き放題しているみたいだな。コンプライアンス担当の間では有名人だったぞ?」
「な……まさかそんな。誰がそんなこと!」
「それは教えられない。内容はそこに書いてあるよ」
「これが? 誰の文章だ?」
瀬尾は食いつくように晴臣の渡した書類に視線を走らせる。