独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで
「晴臣さん、おはよう。朝までソファで寝てたんでしょう? 体は大丈夫?」
「ああ。これありがとうな」
晴臣はダウンケットに目を遣りながら言うと、立ち上がり瑠衣に近付いて来た。
「今日は仕事?」
「ええ。帰りに買い物をして来ようと思ってるから、六時過ぎになりそう」
「買い物?」
「コーヒー豆が切れてるから今日中に買いたくて。晴臣さんは遅くなるの?」
彼が瑠衣の予定をここまで気にするのは珍しい。何かあるのだろうか。
「多分、八時過ぎになる」
「分かった、夕ご飯要らないなら早めに連絡してね」
晴臣の態度に違和感を覚えながらも、出勤日の朝はいそがしい為、詳しい話をする暇はない。
朝食を取って晴臣を見送り、ざっと部屋を片付けて、それから自分の着替えなどをしていたらあっと言う間に家を出る八時になった。
白藤総合登記事務所の始業は九時。
クライアントに直出する所員もいるので、だいたい朝は半数程度が揃っている。
八時五十分に自席に着いた瑠衣は、パソコンを起動し早速仕事を始めた。
「ああ。これありがとうな」
晴臣はダウンケットに目を遣りながら言うと、立ち上がり瑠衣に近付いて来た。
「今日は仕事?」
「ええ。帰りに買い物をして来ようと思ってるから、六時過ぎになりそう」
「買い物?」
「コーヒー豆が切れてるから今日中に買いたくて。晴臣さんは遅くなるの?」
彼が瑠衣の予定をここまで気にするのは珍しい。何かあるのだろうか。
「多分、八時過ぎになる」
「分かった、夕ご飯要らないなら早めに連絡してね」
晴臣の態度に違和感を覚えながらも、出勤日の朝はいそがしい為、詳しい話をする暇はない。
朝食を取って晴臣を見送り、ざっと部屋を片付けて、それから自分の着替えなどをしていたらあっと言う間に家を出る八時になった。
白藤総合登記事務所の始業は九時。
クライアントに直出する所員もいるので、だいたい朝は半数程度が揃っている。
八時五十分に自席に着いた瑠衣は、パソコンを起動し早速仕事を始めた。