独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで
彼と共通の友人知人の間に、瑠衣のよくない話が回っていた。
内容は酷く、ヒステリーな暴力女でセックスが下手。など耳を塞ぎたくなるものばかり。
どれもいいがかりだが、周りの人々は社交的で一見人当たりのよい瀬尾の言葉を信じているようだった。
噂に惑わされずに瑠衣の味方をしてくれるのは、特に親しくしている数人の友人だけという状況。
失恋の傷に更に追い打ちをかけられたが、結局泣き寝入りするしかなかった。
瀬尾とは距離を置き二度と顔を合わすことがなかった。
心の傷は時間と共に少しずつ癒えていったものの、瑠衣は男性と付き合うことに慎重になった。また騙されたらと思うと怖かったのだ。