独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで

「私もその日に告白しようとしてたの。晴臣さんと仲良くしたいって」

彼は驚いたようで目を見開く。それからとても嬉しそうに微笑んだ。

「さすが夫婦だな。気が合う」

「本当に。うじうじ悩んでいた期間も同じくらいだったし」

「うじうじって言うな」

そう苦笑いで言いながら晴臣が顔を寄せて来た。唇がそっと触れ合う。

それだけで瑠衣の胸はときめきでいっぱいになった。

(晴臣さんの温もり。ずっとこうしたかった)

気持ちが抑えられなくて、彼の首に腕を回し身を寄せる。彼の方からも強く抱きしめられて、ふたりの胸が隙間なくくっついた。

「大好き」

うっとりした気持ちで瑠衣が告げると、晴臣が「俺の方が愛してる」と言い唇をよせる。

今度は深いキスで、彼の舌が遠慮なく入り込んで来て、瑠衣のものと絡み合う。

敏感なところを刺激されて、体がびくりとはねた。全身が熱を持ち、たまらない気持ちになる。

「あ……ん……晴臣さん……」

このまま抱いて欲しい。心のままに伝えようとしたけれど、先に彼が瑠衣の耳元で囁いた。
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