独占欲を秘めた御曹司が政略妻を再び愛に堕とすまで

「あ……ああん……もう……」

彼に触れられてどこもかしこも熱く切ない。焦らされるのが辛くて早く楽にして欲しくてせがむと、晴臣も限界だったのか瑠衣の足を開き押し入って来た。

「ああっ!」

久々に彼を受け入れて、気が遠くなるような快楽が襲って来る。

晴臣が額に汗を浮かべながら激しい律動で瑠衣を責める。

「はあっ……ああ」

嬌声を抑えられない瑠衣の耳に晴臣が唇をよせて来た。

「瑠衣、これからは遠慮しない」

「あ……これ以上?……」

今だって遠慮の欠片なんて感じない程、瑠衣は夫に翻弄されて乱されている。

「瑠衣は俺の妻だ。絶対に離さないし、他の男を近づけない」

「う、うん……」

それは分かってるし、独占欲をぶつけられるのは嬉しい。ただもう少しお手柔らかに願いたいだけで。

「瑠衣を抱けるのは俺だけだ」

晴臣は瑠衣と自分自身にも言い聞かせるように吐き出す。その間にも腰の動きは激しさを増していき、瑠衣は返事すらままならなくなっていた。

ただ今まで知らなかった夫の自分への愛と、独占欲をぶつけられて、心も体も満たされていくのを感じていた。


その夜は半年のブランクを埋めるかのように抱き合い、求めあい、一つになった。
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