魔法石の錬成修行・その3 検査は続く、どこまでも
鎮静効果で、ぼんやりして
しまうが、
何かが、どんどん突っ込まれていく感覚がある。

「ここが最終かな」
ドクターの声が聞こえる。

「仰向けになって、
膝を立てて片足を組むように
してください」

「はい・・」
仰向けになって、
視界の横に、大きなモニターが
あるのに気がついた。

おうっ!

モニターには私の大腸の内部が、
美しく映っている。

NHKの人体スペシャル番組で、
よくあるやつだ。
ずんずん、カメラは奥に入っていく。
はっきり腸内が映って、
不思議な気分だ。

この美しい画像のために、
腸内洗浄を頑張ったのだ。

「ポリープはないですね。
よかったです」

ポリープがあれば、
その場で切除すると
最初に言われていた。

「はい・・」
30分か、そのくらいだろう、
終了した。

ぼんやりしたまま、
着替えをして、また待合室に戻り椅子に座った。

待合室には、ほとんど人がいなかった。

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