交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「茉莉花、舌を出して」
一度キスを解いた吉鷹が囁く。低い声が驚くほど艶っぽい。
「でもどうしたらいいのかわからなくて」
こんなことなら、キスの仕方を動画かなにかで学んでおけばよかった。いくらなんでも幼稚過ぎる。
「茉莉花はなにもしなくていい。舌を俺に差し出して」
どのくらい出せばいいのかもわからず、ひとまず通常の位置でキープする。再び重なった唇の間から、彼を迎え入れた。
奥のほうに引っ込めたい気持ちを我慢していると、彼の舌に絡めとられる。ねろりとした感触は、口腔内を舐められたときとは比べ物にならないほど官能的だ。
息苦しさと激しい胸の高鳴りで、思わず甘ったるい声が息とともに鼻から抜けていく。上下左右に舌を絡められ、しごかれ、なにも考えられない。
いつの間にか必死に彼のキスに応え、自分でも舌を動かしていた。