交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

「でもまだ確定じゃないんです。検査薬では陽性反応が出ましたけど、説明書には〝病院の診断を〟って書いてありますから」
「なんにしてもおめでたい」


茉莉花の言葉も届かないのか、吉鷹の中では妊娠が確定事項となっているらしい。


「よし、今夜の夕食は俺に任せろ」
「えっ、今日は私の当番ですから」


一緒に暮らしはじめて以降、茉莉花たちは食事作りを当番制にしている。無理な場合にはデリバリーやテイクアウトも利用し、なるべく負担にならない方法をとっていた。


「そんなの気にするな。茉莉花はそこに座って待っていればいい」
「妊娠は病気じゃないので」
「俺の料理の腕を舐めるなよ? この一カ月でだいぶ上達しているはずだ」


吉鷹はジャケットを脱ぎ、ネクタイを外してから茉莉花をソファに座らせる。額にキスをひとつ落とし、「おとなしくここにいること」と釘を刺し、お決まりのエプロンをつけて腕まくりしながらキッチンへ向かった。
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