交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「あのね、吉鷹さん」
軽く触れるだけで唇を解放した彼を見上げる。
「赤ちゃんができたみたいなの」
「……え?」
吉鷹は目を点にし、茉莉花の言葉がまるで理解できないといった表情をした。
「生理が遅れてて、さっき検査薬を試したの。そうしたら――」
「それは本当か!」
茉莉花の言葉を遮り、吉鷹が歓喜ともいえる声をあげる。両腕で腰を支え、茉莉花を抱き上げた。
「きゃっ」
その場で一周くるっと回転してから下ろす。
「こんなにうれしいニュースは初めてだ」
喜びを表現するには回転くらいでは足りなかったのか、今度は茉莉花をぎゅっと抱きしめた。