交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

翌日、ちょうど公休だった茉莉花は「絶対に一緒に行く」と言って聞かない吉鷹に付き添われ、『神楽(かぐら)総合病院』の産婦人科を受診。医師から「おめでとうございます」との言葉を無事にもらった。

現在六週目に入ったところらしく、出産予定日は来年の秋頃という。結婚一周年を待たずに家族が増えることになる。
結婚から妊娠までの目まぐるしさといったらない。


「どこかでお昼でも食べようか」


吉鷹に誘われ、近くのカフェに立ち寄った。

十二月に入った街はクリスマスモードのシフトチェンジ。カフェの窓辺にもポインセチアが並び、クリスマスカラーが気分を盛り上げるのに一役買っていた。

昨日何度かあった胃のムカつきは幸いにもなりをひそめ、空腹もしっかり感じる。それでもなんとなくあっさりしたものが食べたくて、大根おろしとツナのパスタを注文した。

吉鷹は今朝からずっと『具合は悪くないか?』『吐き気は?』と茉莉花の体調を気にしっぱなし。これまでもそうだが、傲慢っぽい態度をとっていそうに見えて、じつはとても優しい人なのだ。

自由奔放なようでいて、きちんと茉莉花を気遣ってくれる。
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