交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

そんな彼との間に子どもができ、ほっとすると同時に大きな喜びを感じていた。

病院で確定診断を受け、じわりじわりと実感が大きくなっている。お腹の中に芽生えた小さな命がものすごく愛おしい。


「昨日より顔色はいいな」
「今日は体調もいいですし、妊娠できてよかったなって」
「それはどういう意味で?」


吉鷹はテーブルの上で手を組んで首を傾げた。


「まだ性別はわからないから気が早いかもしれませんけど、吉鷹さんの後継者をしっかり宿せてよかった」


観月建設の未来が安泰であるのは、彼の両親はもちろん吉鷹も願っていることだ。茉莉花を花嫁に仕立て上げ、挙式に臨ませたのもそれが一番大きい。


「観月にとって後継者は大事だ。でも俺の喜びは、それとはまったくべつ。俺たちの間に子どもができて、純粋にうれしい」


思わぬ言葉を投げかけられた。
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