交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
茉莉花が大きく戸惑っているうちに再度インターフォンが鳴る。
このまま居留守を使ってしまおうか。迷いに迷った末に応答をタップした。
どんな用件かわからないが、今逃げても先送りにするだけ。茉莉花は悪いことはしていないし、後ろめたいものはなにもない。
「……はい」
そう決意をしたものの、声は震える。
《観月さんのお宅ですよね?》
「そうです」
《荒牧と申しますが、あなたは?》
「……妻です」
迷いつつ茉莉花が正直に答えると、結愛は《ほんとだったんだ》と呟いた。
誰かから吉鷹の結婚を聞いたのか、その真偽をたしかめにでも来たのかもしれない。
《ちょっとお話しできませんか?》