交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
その週の土曜日、仕事を終えて帰宅した茉莉花は、色とりどりのドレスに次から次へと袖を通しては吉鷹の前でポーズをとっていた。その様子はファッションショーさながらだ。
というのも昨日、吉鷹とパーティードレスを選びに行く予定だったが、茉莉花の体調が思わしくないため延期していた。すっかり過保護になった彼は茉莉花の体を心配して、自宅マンションにさまざまな色やデザインのもの届けさせたのだ。
そのセレクトショップは海外ブランドの有名どころを揃えたセレブ御用達で、たびたびテレビや雑誌などでも紹介されている。
茉莉花も一度だけ立ち寄ったことはあるが、値札と財布の中身がつり合わずに逃げるようにして店を出た。苦い経験だ。
今日ここへ運び込まれたものも値札のゼロの多さに目眩を覚えるが、彼に「気にするな」と言われて見ないようにしている。
「これだけたくさんあると、どれがいいのかわからなくなります」
どれも素敵だからなおさらだ。
「俺はさっき着た、こっちがいいと思う」