交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

吉鷹がハンガーラックに戻してあったものを手に取る。
袖と肩ヨークに施されたフェミニンなレースの透け感とウエストリボンがエレガントな、ビスチェ風ミモレ丈のドレスである。


「それじゃ、もう一度それを着てみます」


茉莉花は吉鷹から受け取り、パウダールームで着替えてリビングへ戻った。


「やっぱりそれが一番似合ってる」


眩しいものを前にしているように吉鷹に見つめられ、なんとも照れ臭い。

アンティークローズの色味が茉莉花の素肌の白さを際立たせ、後ろ下がりのシルエットがとても優美だ。お腹のあたりに締めつけ感がないのもいい。


「決めました。これにします」


吉鷹が選んだものなら間違いはない。


「ところで、ひとつ聞いてもいいですか?」


茉莉花をじっと見つめ続ける彼に問いかける。
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