交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
吉鷹が謙虚で控えめな人間だったら、たぶん今の展開にはならなかっただろう。
「話は戻るが、その店は友人の奥さんがやってるから融通してもらえたんだ」
「そうだったんですね」
「女性物の店なんてさっぱりわからないから助かった」
吉鷹はやはり不器用なだけ。自分を良く見せようとしない分、第一印象が悪くなる。
自分にも相手にも正直な人間なのだ。
「ところで体調は? 気分は悪くないか?」
そして、とても優しい。そんな彼が誰よりも愛しい。
「大丈夫です。素敵なドレスをたくさん試着できて楽しかった。用意してくださってありがとうございました。これにしますね」
「よく似合ってる。綺麗だ」
ストレートに褒められ照れくさくて俯いた瞬間、唇が触れ合った。