交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
三日後、マリアンジュでお客様との打ち合わせを終えた茉莉花のところに美春が血相を変えてやってきた。
「ちょっと茉莉花、大変!」
声のトーンは落としているが、動揺ぶりは真ん丸にした目が物語っている。
「どうしたの?」
「あの人が来たの……!」
「あの人って?」
「だから、あれよ、あれ!」
代名詞ばかりでまったく要領を得ない。
茉莉花は目をまたたかせて首を左右に傾けた。
「逃げた花嫁だってば」
「……え?」
「茉莉花が代役をした花嫁!」
美春の言葉に体が凍りつく。
結愛がここにやってきたというのだろうか。
「荒牧さんが……?」
「そう、その彼女が茉莉花を訪ねてきてるの。なにしに来たのかな。迷惑をかけたから謝罪?」