交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

「だけど……」
「彼を心配させるだけだし、この通り美春やマネジャーのおかげで事なきを得てるし」


渋い表情をする美春を笑顔で言い含める。重体ならいざ知らず一泊の入院程度。仕事に邁進している彼に余計な心労はかけたくない。


「そっか。でも、せめてご両親にはきちんと話して。もちろん私もできることはフォローするけど」
「ありがとう。美春には迷惑をかけてごめんね」


明日、茉莉花が担当しているカップルのヘアメイクの打ち合わせが入っているが、美春にチェンジしてもらっていた。


「私なら平気。ところで、荒牧さんはどんな用件だったの? 悪いなと思いつつドアのところで様子を伺ってたんだけど、よく聞こえなくて」


やはり茉莉花を心配して、そばで待機していたらしい。そんな彼女に内緒にしたままではいられない。


「じつは……」


茉莉花は結愛との経緯を話しはじめた。
マンションを訪れ、吉鷹の会社にも現れたこと、順を追ってゆっくり辿っていく。
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