交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「お金があって容姿もよければ、多少は目を瞑ってあげてもいいんじゃない? 三拍子揃っているほうが逆に怪しいよ」
美春が持論を展開する。
(だけど、その三つだったら性格が一番重要じゃないのかな)
財力や見た目は努力次第でどうにかできるが、三十歳を過ぎてから性格の矯正はきっと難しい。
「茉莉花だって、いろんなカップルを見てきたでしょう? 情熱的なラブラブカップルはもちろん、恋人であり親友でもある友達カップル、それから」
「本当に付き合ってる? と思うくらいさっぱりした関係の自由カップルに、利害でお互いを見る現実派カップル、上下関係がありそうなヒエラルキーカップルも」
美春が指折り数えてあげる例えを茉莉花が続ける。
「そうそう。あ、ネガティブな意味合いでお互いに依存し合ってるカップルもいるよね」
たしかに、と茉莉花は頷いた。