交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

「だから身代わり婚のカップルがいても、おかしくないんじゃないかな」
「挙式直前でお相手が逃げたのは初めてだけど」
「逃げられカップルって命名する?」


美春の提案に思わず笑みが零れる。


「新しいパターンだ」
「そうだね。まぁ、はじまりはどうであれ、プロポーズには真剣に向き合うべきじゃないかな。観月様も汚名返上させてくれって言ってたんでしょう?」
「それは社長就任パーティーで紹介する妻が必要だから。たまたまその場にいた私に結婚しようって言っただけ」
「少なからず好意を持ってる相手じゃないとプロポーズなんてしないよ。茉莉花ならって思ったんじゃないかな」


彼は結婚に対する思い入れがないだけ。興味がまるでない。
だからその場にいた茉莉花に花嫁の代役を頼めたのだろうし、就任パーティーで妻役が必要だからプロポーズもできたのだろう。


「だけど、茉莉花の夢が儚く散ったね」
「まだプロポーズを受けるとは決めてないから」


美春の言葉を否定する。
< 44 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop