交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「挙式以降まったく笑わないから、笑えない人間かと思った。まぁ打ち合わせのときには素晴らしい笑顔を見せていたけど、あれは儀礼的なものだろうしな」
「私だって楽しければ笑います」
あの式以降、彼の前で笑えなくて当然だ。とんでもない事態に発展しているのだから。
「それはよかった。ロボットかと心配した」
「一応血は通っています。観月様とは違って」
つい口が過ぎた茉莉花に吉鷹が笑みを零す。
「俺は人間ではないと? 俺に対する印象がよほど悪いようだな」
「失礼いたしました」
両手を膝の上に揃え、調子に乗って出過ぎた言葉を謝罪した。吉鷹はマリアンジュの大事なお客様だったのだから。
「まあいい。とりあえず俺の目標は夫婦になるためのステップを踏むことだ。そう遠くないうちにキミを落とす」
「なっ……」