交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
そのうえ今度は代役を妻の座に据えようと企むとは。茉莉花を落とすと堂々宣言するのだから、相当な自信家だ。
スパークリングウォーターで乾杯後、ほどなくして茉莉花たちの前に料理が出された。
「極上生肉のタルタルです」
細かく刻まれた牛肉が円に成形され、その上にキャビアが添えられている。
「国産黒毛和牛のA5ランクだけを贅沢に使ったメニューだ」
店主の代わりに吉鷹が説明する。
国産黒毛和牛だってなかなかスーパーで手が出ないのに、A5ランクときた。
「いただきます」
手に取った箸でそっと掴み、口へ運ぶ。
「――っ!?」
瞬間、旨味が広がり、肉がとろけていく。