交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

「そのヘアスタイルが形になるまでの空間的な要素だとか組み合わせの感覚?」
「そうです!」


言葉を見つけられないもどかしさが解消され、思わず激しく同意する。
まさにその感じだ。


「なるほどね。なんとなくはわかる。だとすれば、俺もキミのようにメイクアップアーティストの資質はあるわけだ」


そこで彼が、建設会社の次期社長だと思い出した。


「観月さんは設計的なことはされるんですか?」
「入社してからいろんな部署を渡り歩いたが、一応、建築士の資格は持ってる」


将来社長になるべく、設計関係はもちろん会社を多角的に見られるよう訓練されているのだろう。


「子どもの頃からお父様の会社を継ごうと思っていたんですか?」
「夢を持ってというのとは違うな。最初から決まっていたから、それ以外に道がなかった。観月建設の社長しかなれないと思っていたからね。今思えば、ずいぶんと閉鎖的な考えだったと思うよ」
「そう、ですか」
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