交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
翌日、茉莉花は美春とお昼の休憩時間を使い、近くにあるフレンチレストラン『クールブロン』へやってきた。昼はカジュアルフレンチを提供するが、夜は一転、高級料理店に変身する。
テラコッタカラーの壁にアンティークレンガをアクセントで配置し、真っ青なドアが人目を引くその店はおしゃれな街並みに溶け込む美しい外観をしている。
木目調のテーブルにビビットなブルーの椅子に美春と向かい合って腰を下ろし、メニューを開いた。
ふたりが注文したのはオニオングラタンスープとミニサンドイッチのランチプレート。食後にコーヒーとアイスクリームもついている。
「昨日の観月氏との食事はどうだった?」
店員が去るのを見計らい、美春は好奇心いっぱいにテーブルに身を乗りだした。朝も顔を合わせたが、すぐにお客様との打ち合わせがあった美春には報告できずにいたのだ。
「おいしかったよ」
「プロポーズの返事はどうしたの? 聞かれたんでしょう?」
料理よりなにより、美春が気になるのがそこなのはひしひしと伝わってくる。