恋がはじまる日
「さ、そろそろ閉会式始まるし、体育館移動しようぜ」

「うん!」


 スカートを少し叩きながら立ち上がる。


 文化祭ももう終わりだ。
 三人で並んで体育館へと足を向ける。

 幼なじみの椿はもう恋を知っていた。私は少し、おいていかれるような気持ちがした。けれど、大切な幼なじみの気持ちが知れて、とても嬉しかった。

 私もいつか好きな人ができたら、その人とのことを相談したりするのかな。


 いつくるかわからないその日に、私は想いを馳せる。



 こうして高校二年生の文化祭は幕を閉じたのであった。


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