黒い龍は小さな華を溺愛する。

私も息ができなかった。

その後もものすごい速さで秋元を殴ったり、蹴り飛ばしたり。

血しぶきが飛んでも気にせず殴り続ける。

このままじゃ、殺してしまう……。

そんな考えが頭をよぎって、息が詰まった。

隣で神楽のリーダーが愉快そうに笑った。


「ははっ……やっぱ来ると思ってた。黙ってねぇ男だもんな」


床に転がったまま、秋元が血を吐きながら叫ぶ。


「こ、こいつ……常盤だ!DRAGONKINGの頭だ!早く捕まえろ!」


それを合図に数人が常盤くんに向かっていく。


「やっ、だめ!」


私が止めに行こうと一歩出たところで、神楽のリーダーに腕を掴まれた。


「離してください!」


「まぁ……そんな焦らず見てなって」


なんなのこの人!?

この状況でなんでこんなにゆったりしてるの!?


掴まれた腕はビクともせず、離してくれない。


しかし常盤くんは


「……遅ぇよ!」


と叫び、次々とかかっていく男たちをなぎ倒していく。



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