黒い龍は小さな華を溺愛する。


「謝らないで!一人で考えて動いてしまったのは私なんだから……馬鹿だよね、あの人たちが素直に約束守るわけないのに」


「そんなことない、卑怯な手を使ったのはあいつらなんだから!」


常盤くん……いつからあの場にいたんだろう。


私が秋元に叩かれたり、触られたりしてたの、見ていたんだろうか。


「俺らも最初から一緒に行くって言ってたのに、夕晴が一人でいいって言うからさ。Demonは人数だけは多いから新人のふりして入ればバレないって」


「じゃあ……集会の始めからいたんだよね」


「だと思う。……どうかした?」


紫藤くんに言いたくても言えない。

あんなやつに触られてたなんて。

この前なんてキス……されて。

思い出しただけで気持ち悪くなる。


「……ううん。それより神楽のリーダーの人がいて……」


「橘(たちばな)さんが!?」


「Demonと手を組む気だったみたい」


紫藤くんが「やられたなぁー」と言いながらしゃがんだ。


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