黒い龍は小さな華を溺愛する。


他のメンバーの子たちも集まってきたけど、誰も私を責めたりしてこない。

みんな良かったと言ってくれて、涙が出るくらい嬉しかった。


「一応言っとくけど……今日のこと、沙羅はなんも悪くねぇ。狙われたのも、巻き込まれたのも全部俺の判断ミス。責任は俺が取る」


常盤くんが改まってそう伝えると、みんな静かに聞いていた。


しかし誰かが鼻で笑った。


「何言ってんだよ、今更!」
「女ひとり守れねぇとか、俺らの方がダセェわ」
「そうっすよ!全然気にしないでください!」


それを聞いていた紫藤くんが横で肩をすくめる。


「ほらな。俺らはDemonと違ってチームワークも良いからっ」


誇らしげに笑う紫藤くんに、私もつられて笑顔になった。


私はこの日のことを生涯忘れないと思う。

常盤夕晴の隣に立つということが

どれだけ重くて、

どれだけ温かいかを知ったから。


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