俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
二日後の隆成さんが夜勤の日に、私は決行することにした。

もちろん隆成さんには内緒で、光一さんにも会いに行くことは伝えていない。

交通手段は東京から岡山までは新幹線、そこから光一さんがいる離島までは定期船に乗る。

移動時間や乗り継ぎの時間も含めると、七時間以上かかる予定だ。隆成さんが家を出てから出発したから、島に到着する頃には日が暮れているだろう。

夕方前に岡山駅に着き、定期船乗り場へ向かうと、甲板員が船を桟橋に係留し、乗降客を誘導していた。

切符を見せて乗り込む。昨夜は眠れず睡眠不足で、船酔いしないか心配だったけれど、遠くの景色を眺めていたらなんとか大丈夫だった。

船が着岸し、甲板員の男性に唯一の診療所の場所を尋ねると、快く教えてくれた。

「ここから道なりに進んで、突き当たりを右に曲がって。歩いて十分くらいかな。水色の二階建ての建物だよ」

「ありがとうございます」

「若くて優秀な優しい先生が来てくれて、みんな大喜びさ。今じゃ診療所の待合室は、島民たちの社交の場になってるよ」

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