俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
隆成さんは勘違いしている。私はエリザさんにヤキモチなんて焼いていない。

「ん……、んん……っ」

彼の舌に喉の奥まで侵されて、体に力が入らなくなった。

「怪我の功名だな」

「だめ、本当に……」

「涙目で怯えるなよ。ゾクゾクするだろ?」

「最低……っ」

必死に睨むも、余裕の表情を返された。

まさかこのまま彼に抱かれてしまうのだろうか。

「わかってる。キスだけな?」

彼は笑みの混ざった声でささやき、なだめるように口づけた。

「あ……っ」

「愛してるよ、千里」

結局キスだけというには激しすぎるものだったけれど、着衣を乱されることもなかった。

夜ごと愛の言葉を吹き込まれ、どうにかなってしまいそうだ。

これ以上強引に、私の心に入り込まないでほしい。

彼にしてみればこれでもスローペースなのかもしれないけれど、恋愛初心者の私にはいっぱいいっぱいだった。


< 49 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop