俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
たしかに隆成さんは普通にしているのに、まるでおしゃれなファッション誌の一ページを切り抜いたみたいな写真に仕上がっている。

「アシェルさんの構図のセンスもすごくいいですね」

「そうかい?」

「このツーショット写真をお部屋に飾ったら、隆成さんは喜んでくれるでしょうか」

ふと、彼のうれしそうな姿が見たいと思った。

なにげなくつぶやいた私に、アシェルさんはぱっと顔を輝かせる。

「ああ。僕がフォトフレームをプレゼントしよう。先日のアテンドのお礼だよ。この辺にお店はある?」

「えっ、いいんですか?」

「もちろんだ」

「雑貨屋さんならありますが、フライトの時間は大丈夫ですか?」

「ああ。もう少しだけなら問題ない」

アシェルさんがそう言ってくれたからすぐにカフェを出て、斜め前の道路沿いにある雑貨屋に向かった。

フォトフレームは十種類くらいあったけれど、偶然私もアシェルさんも同じものを気に入った。写真が引き立つようなシンプルなデザインのものだ。

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