俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
そんなのもう、私のほうが待てない。耐えられない。

「ほら、言えよ」

淫らなささやきが耳に直接注ぎ込まれた。

私はその誘惑を拒めない。

「……抱いてください」

こんなセリフ、口にするなんてありえないと思っていたのに。

ぶわっと涙が滲む。

「なんで泣くんだよ」

「だって私初めてなのに、こんないやらしいこと言って……」

強引に奪われたかったわけではないけれど、羞恥に耐えられなかった。

「千里のおかげで俺は今、天にも昇る心地だ」

隆成さんは私をソファに押し倒した。

「あっ……」

「ずっとおまえが欲しくてたまらなかった。相当飢えているから手加減はできない」

熱を孕んだ瞳に射貫かれ、息を呑む。

「そんな……」

「うんと優しくして、グズグズに甘やかしてほしいか?」

うなずくと、そっと唇を押し合わせられた。

キスしながらおなかのあたりに手を這わされて、とっさに後ずさってしまう。

「待ってください……。お風呂……せめてシャワーだけでも……」

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