身代わり少女は主人を慕う
「そんな事は、ないけれど……」

将吾様に、他の男性と話しているところを、あまり見られたくない。

「なあ、さっきの女、誰だ?」

「さっきの女?ああ、美晴さんの事?」

私とはやては、縁側に腰を降ろした。

「将吾様のお兄さんのお嫁さん。」

「なんでそんな奴に、おまえが目を付けられているんだ?」

「将吾様の事、気に入っているのよ。だから、他の女と仲良くしてほしくないんじゃない?」

「へえ……」


ねえ、将吾様。

私、不安です。

もしかしたら、このまま美晴さんに、心が傾くんじゃないかって。


「なあ、うた。」

はやては、私の手を握った。

「俺と一緒に、ここから逃げないか?」

「えっ……」

はやてと、目が合った。

「俺が、うたを幸せにするから。」

「はやて……」
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