星降る夜の奇跡をあなたと

必要物品揃えます

行った場所は、私の世界にも
あった駅前のショッピングモール。
徒歩で行ったのだが、その道中
だけでも私がやはり5年後から
来たのだと実感せざるを得ない事が
沢山あった。なんせサイクリングを
日課としてた私だ。それなのに、
私が知ってる場所に知らないお店が
あったり、知ってるお店でも新しさを
感じたり。決定的だったのは街に
貼られていたクリスマスのポスターだ。
明らかに日付が5年前なのだ。
もはや逃げられない現実を
目の当たりにしている様であった。

洋服、下着、コスメ用品etc…
必要物品は沢山あったが、
私が持っていた現金が使えて
少しだけ安心した。ここまでで、
出費12000円弱。かなり痛い出費だが
まぁ、抑えた方だろう。パジャマは
“俺のスウェットでいいなら”と
言ってくれた為、甘える事にした。
遠藤さんは、
終始付き合ってくれたが、下着を買う
時だけ、“違う所に行ってるから、
終わったら1階のカフェで落ち合おう”
と言ってくれた。相変わらず、
私のスマホが圏外で連絡手段が
無いのだ。本当に出来た人だ。
しかもこれで19歳と言うから驚きだ。
よくよく考えたら、私の方が年上
じゃないか!?あからさまに
落ち込んだ様子を見せたり、
図々しく家に上がり込んだり。 
ヤバいヤバい。
もっとしっかりしなければ。
私はさっさと下着を選び、せめてもと
思い、食品を買い込んでカフェへ
向かった。もうすでに遠藤さんは
居て、コーヒーを飲んでいた。

「遠藤さん、お待たせしてすみません。
 あの、その大きい荷物、何ですか?」

かなり存在感がある荷物が
遠藤さんの横を占めていた。 

「あぁ、これね。布団だよ。
 別にベット使ってもらっても良かったん
 だけど絶対遠慮するでしょ?
 昨日、ソファで寝かせちゃったお詫び」

まだ疑って掛かってるって言ってたのに
受け入れて貰えてる気がして
すごい嬉しかった。
すごい嬉しかったけど、
それを言葉にすると泣けてきそう
だったから“ありがとうございます”
そう一言だけ言った。

それからカフェで私がこっちに
来た時の状況を話す事になった。
もしこれが本当なら、
戻るきっかけはOne Tree、流星群、
日時のどれかが、もしくは
全てが関係しているのではないかとの
考察にいきつき、まずは私が来た
同じ時間帯にOne Treeに行ってみる
事、その次は遠藤さんがスマホで
調べてくれた1月に観られる
“じぶんぎ流星群”の時にOne Tree
に行ってみることを提案してくれた。

「そうと決まったら、早速帰って準備して
行ってみよう」
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