拗らせLOVERS
「…んっ!!おいしい」

碧斗がクスクス笑った

「自分で作ったやつだろ」


そうだった!

でも、おいしかったから

って!

碧斗の食べかけ!!

急に恥ずかしくなって顔が真っ赤になった


「どうした?」

「別に!何でもない!」

それに

さっき、唇に少しだけ碧斗の指が触れた


思い出したら
心臓のドキドキと、顔の火照りが止まらない

「陽和の作る料理は見栄えは悪いけど旨いんだよな」
碧斗がニコリと笑った


「それって褒めてる?けなしてる?」
私はドキドキしながら碧斗を見上げた


「褒めてるに決まってんじゃん」

ヤバイ!ヤバイ!
その笑顔!
思わず腕にギュッてつかまりたくなるじゃん!


「機嫌なおった?」

「え?」

「あー、だから怒ってないっていったじゃん」

「そうだね、ヤキモチだったっけ?」
碧斗がからかうように笑った

「もう!だから違うってば!」

私は逃げる碧斗を追いかけた

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