Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
その日の夜、菜穂から連絡が入った。


「明日、海に遊びに行こう」


う み ?

うみ?海?


「…海」

「どうしたの?」

「海ってこの辺にあるの?」

「近くには無いけど、海沿い行けば綺麗だって有名な海はあるよ」


私は人生で一度も海に行ったことはなかった。

暑いので外で遊ぶのは苦手だが、海には行ってみたかった。


「明日、海に行こう」

「え?」

「海!」


私は初めての海にテンションが上がり、誰が来るのか、誰がそこまで連れて行ってくれるのかも詳しいことは聞かずに「行く」と返事を返した。


その次の日、私は奈都を連れてAgainの溜まり場に行くと、Againメンバー総出で海へと駆り出そうとしていた。


「待ってこの人数で行くの?」


大きいサングラスをかけて、更に黒くなっている菜穂を捕まえて聞く。
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