Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
あの日は、お姉ちゃんの大学受験の前日だった。
「今までどこ行ってたの!何してたの!答えなさい!」
お姉ちゃんは半年前から度々夜遅くに帰ってきたり、塾をサボるようになっていた。
それでも成績が落ちることはなくいつでも学年トップだった。
母は何度かお姉ちゃんを注意したが、それでも成績を維持し続けていることもあり、あまり強く言ってはいなかった。
だけど、大学受験の1か月前から突然塾に行くのを辞めた。
母は激怒し、塾に行かずどこに行っているのか問い質したが姉は答えなかった。
それからほぼ毎日夜遅くに帰ってくるようになった。
大事な大学受験を控えた時期にお姉ちゃんが何をしているのか私には心当たりがあった。
何度かお姉ちゃんが不良と一緒にいるところを見かけていたからだ。
一度私はお姉ちゃんに聞いたことがあった。
「お姉ちゃん、夜に誰かと会ってるの?」
そう聞いたが、お姉ちゃんはいつもの様に笑って言った。
「綺月は何も心配しなくて大丈夫だから」
その笑顔を見た時、何となく思った。
お姉ちゃんはもう、母に失望しているのだと。
大学生になったらお姉ちゃんは家を出て行くのだろう。
そう感じていたことは、半分当たっていて、半分間違っていた。
「今までどこ行ってたの!何してたの!答えなさい!」
お姉ちゃんは半年前から度々夜遅くに帰ってきたり、塾をサボるようになっていた。
それでも成績が落ちることはなくいつでも学年トップだった。
母は何度かお姉ちゃんを注意したが、それでも成績を維持し続けていることもあり、あまり強く言ってはいなかった。
だけど、大学受験の1か月前から突然塾に行くのを辞めた。
母は激怒し、塾に行かずどこに行っているのか問い質したが姉は答えなかった。
それからほぼ毎日夜遅くに帰ってくるようになった。
大事な大学受験を控えた時期にお姉ちゃんが何をしているのか私には心当たりがあった。
何度かお姉ちゃんが不良と一緒にいるところを見かけていたからだ。
一度私はお姉ちゃんに聞いたことがあった。
「お姉ちゃん、夜に誰かと会ってるの?」
そう聞いたが、お姉ちゃんはいつもの様に笑って言った。
「綺月は何も心配しなくて大丈夫だから」
その笑顔を見た時、何となく思った。
お姉ちゃんはもう、母に失望しているのだと。
大学生になったらお姉ちゃんは家を出て行くのだろう。
そう感じていたことは、半分当たっていて、半分間違っていた。