Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「お兄はいつもお金のことは心配するなって言うけど、毎日朝早くから出掛けて遅くに帰ってくるし、なのに塾でもっとお金がいるってなったら更にバイト増やすと思う。
そうなったらお兄過労で今度こそ死んじゃう」
「でも、あの人が夜遅くに帰ってくるのは…」
不良とつるんでるからじゃないの?
そう言おうとしたが、咄嗟に口を噤んだ。
「お兄は今まで大事なもの全て捨ててきました。
入ったばかりの高校も中退して、働くために夢もプライドも全部捨てた」
奈都の目から我慢していた涙が一筋頬を伝う。
「お兄は一度落ちるところまで落ちたんです。
だけど引き戻してくれたのはお兄の仲間です。
お兄が不良だとか暴走族だとか、そんなのどうでもいい。
私はもうお兄の大事なもの奪いたくないし、奪われたくないんです」
あの男が言っていた言葉を思い出した。
"お前みたいな人のナリで判断する奴見るとぶっ殺したくなる"
確かに見た目だけで判断した私は浅はかだった。
あの男が見てきた世界を会ったばかりの私が理解できるわけがない。
何かを守る為には、何かを捨てないといけないのは私も知っている。
そうなったらお兄過労で今度こそ死んじゃう」
「でも、あの人が夜遅くに帰ってくるのは…」
不良とつるんでるからじゃないの?
そう言おうとしたが、咄嗟に口を噤んだ。
「お兄は今まで大事なもの全て捨ててきました。
入ったばかりの高校も中退して、働くために夢もプライドも全部捨てた」
奈都の目から我慢していた涙が一筋頬を伝う。
「お兄は一度落ちるところまで落ちたんです。
だけど引き戻してくれたのはお兄の仲間です。
お兄が不良だとか暴走族だとか、そんなのどうでもいい。
私はもうお兄の大事なもの奪いたくないし、奪われたくないんです」
あの男が言っていた言葉を思い出した。
"お前みたいな人のナリで判断する奴見るとぶっ殺したくなる"
確かに見た目だけで判断した私は浅はかだった。
あの男が見てきた世界を会ったばかりの私が理解できるわけがない。
何かを守る為には、何かを捨てないといけないのは私も知っている。