Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「だけど私は可能性があるとしたら、信じたいって思うから。
私は受けてみたいし、頑張ってみたい」


守られた側はたまったもんじゃない。

自分のせいで大事な人が落ちていくところを見てるんだから。

私は、それを知っている。

奈都と私は似ているのかもしれない。


「無茶なことお願いしてるのは分かってます。
本当にごめんなさい。
お金なら少しだけど私のお小遣いが…」

「奈都」

「……はい」


断られると思っているのか奈都はギュッと強く瞼を閉じる。


「月曜日と木曜日は塾がないから、その日で良ければ教える」

「え!」


どうせ塾で自習してる日だし、大丈夫、お母さんにはバレない。
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