Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
カオルは私の顔を覗き込むように見つめてくる。

私今どんな顔してる?

私は急に恥ずかしくなって手を離そうとすると、カオルがそうはさせないと強く握る。

手を繋いだままカオルは立ち上がると、私の肩に頭を乗っけてくる。


「…どうしたの?疲れた?」


横を向いたらすぐにカオルの顔があると思うと、緊張して前しか見れない。

私は何も言わないカオルに、この状況はどうするべきなのかと恋愛に疎いなりに一生懸命考える。


「あのさ」

「な、なに?」

「…付き合う?」


…………ん?


「俺は付き合いたいんだけど」


付き合うって、どこに?

…いや、違う。

今絶対そっちの付き合うじゃない。

これは、男女の交際というやつだ。
< 351 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop