Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「私がカオル達と仲良いって知ったら、綺月私のことも手放しちゃうのかな」
「そんなことないよ」
ユキは私を思って強く否定してくれる。
「そう思うとやっぱり本当のこと言うのは怖い」
本当のことを伝えるべきなのか、それともこのまま時が来るまで黙っているべきなのか。
私は自分が思っている以上に、綺月を失うのが怖い。
「綺月ちゃんは菜穂が俺達と仲が良いからって態度を変えるような子ではないんじゃない?」
「…そう思う?」
「うん、菜穂の話を聞いてる限りでは、綺月ちゃんは人を見た目で判断しない子だと思うよ」
「でも、あの日みんなのこと馬鹿にしたんでしょ?」
「言葉だけが全てじゃないよ。
心の内は誰にも分からない、綺月ちゃんにしかね」
ユキはいつだって欲しい言葉をくれる。
だからみんな女の子は期待してユキに近付く。
だけどカオルたちと同様、ユキも特定の女の子は作らない。
それはもうそういう子が存在してるからだ。
「そんなことないよ」
ユキは私を思って強く否定してくれる。
「そう思うとやっぱり本当のこと言うのは怖い」
本当のことを伝えるべきなのか、それともこのまま時が来るまで黙っているべきなのか。
私は自分が思っている以上に、綺月を失うのが怖い。
「綺月ちゃんは菜穂が俺達と仲が良いからって態度を変えるような子ではないんじゃない?」
「…そう思う?」
「うん、菜穂の話を聞いてる限りでは、綺月ちゃんは人を見た目で判断しない子だと思うよ」
「でも、あの日みんなのこと馬鹿にしたんでしょ?」
「言葉だけが全てじゃないよ。
心の内は誰にも分からない、綺月ちゃんにしかね」
ユキはいつだって欲しい言葉をくれる。
だからみんな女の子は期待してユキに近付く。
だけどカオルたちと同様、ユキも特定の女の子は作らない。
それはもうそういう子が存在してるからだ。